[623]クローバー[2010 11/17 10:48]★2
両親とともに、僕は、開墾をしている。
畑を作っている。
過去には収穫があっただろう、土地。
深々と草が生え、細くはあるが木までもが根を張っている。
鍬をその根本に刺し入れ、梃子にして持ち上げる。
土が見える状態にする。
大きなものをよけ、耕運機にて空気を入れる。
耕運機の刃はことのほか大きい。
一応、畑としての体裁が整う。
「 」という名前の肥料を撒くこととなる。
それの入った、かたいビニールの袋を持ってくる。
10キロサイズの米の袋のような、それを覗く。
小さな虫が、ミミズやダンゴムシや赤い小さな甲虫、
あるいはその幼虫、青虫やそれらの卵。
それらが、米粒の代わりにみっちりと入っている。
た
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