[622]亜樹[2010 11/04 00:03]★1
私は地球から遠く離れた星に住む鼠型宇宙人である。
私の日々の楽しみは、町に一つだけある大きな望遠鏡で、遠く離れた星の
自分とは全く姿かたちの違う(人間型)少年少女を眺めることだ。
ある日、いつものようにウォッチングをしていたら、
数年前から成長を見守っていた兄妹が宇宙船に乗り込もうとしていた。
どこに向かうのだろうとぼんやり眺めていたら、突然大きな爆発音がする。
天文台の裏の丘に、宇宙船が不時着したのである。
町中は大騒ぎで、その宇宙船の周りに集まる。
私の父が宇宙船をこじ開けると、
そこには先ほど宇宙船に乗り込んだばかりはずの兄妹がいた。
そう、私の見ていた映像は、何年も前の
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