言葉たちの反乱/atsuchan69
 
「俺様がどれほど鮮やかな色で
みごと第一連を美しく染めたとしても
賛美の対象はあくまで作者だろが。
ふん、馬鹿らしくてやってられるかい!

こうして群青は捨て台詞をのこし
肩で風をきると、
まるでチンピラのような歩みで
遠くイメージの彼方へと消えてしまった

そこで藍青とかブルーとかの代役をあてて
遥か上空から俯瞰する白いアルプスの山々を
より鮮明に浮き立たせようとした矢先、
助動詞の気紛れなサボタージュのため
アスペクトが不明の描写を強いられる

いや、そればかりじゃない
利権拡大を図る漢字ギルドが
文字の使用に対し、
「かんじ好い漢字」のキャッチフレーズを
[次のページ]
   グループ"■ 現代詩フォーラム詩集 2007 ■"
   Point(10)