一 あの丘で あの丘で 春風をむかえよう あの丘で 花のかざりに 微笑んでいよう あの丘で 小鳥の歌に つらなっていよう あの丘で 涙のわけを 待つことにしよう 二 子犬のように 愛してほしい一心で じぶんでもどうしようもなく 柔らかいのです 柔らかいのに 直線なんです 無邪気に 傷をこさえては 言葉のあやも知らず 抱かれていたいのです 例えるならば 子犬のように 三 飴玉 い [次のページ] 次 グループ"【こころみ詩集】" 編 削 Point(5)