小詩集【あおい瞳】/千波 一也
いつでも
つやつやとしている
ひとの目は
飴玉なのかも
知れません
子どもがじっと見つめてきますもの
猫が見つめてきますもの
犬も見つめてきますもの
とはいえ
味見のしようもありませんから
そろそろ夢でも
見にいきます
ね
四 願いの数
願いの数は
ひとつになさい
次々うまれる
願いであるなら尚のこと
たったひとつの命なら
きゅっ、と結んで
むやみにならず
願いの数は
ひとつになさい
五 陸つづき
わたしたち
こころを生きてい
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