【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(1)/古月
もないが。問題の所在はたぶん監督の演出意図がどこにあるか、なのだろう。
『エルム街の悪夢』の面白いところは「絶対に倒せない無敵の怪物を倒すにはどうすればいいか」という問題にひとつの答えを出した点。そして、その解決法が映画の中で親世代と子供世代の確執や軋轢を生み、単なるスプラッターにとどまらない深いドラマを作り出している。このあたりはさすがマスター・オブ・ホラー、ウェス・クレイヴンといったところ。
シリーズは『リアル・ナイトメア』という、よく言えばメタ、悪く言えば楽屋オチな映画を最後に自然消滅してしまい、『フレディvsジェイソン』での華々しい復活に涙した人も多いだろう。
個人的にはロバート・イ
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