2006 06/09 03:29
ピッピ
変な時間に目が覚めたな
高校時代の友達5人で旅のようなものをしていた。ピッピの知らない土地だったが、
どうやらイタリアのようだった。友達は知らないうちに別荘を買ったと言い、
別の友達2人が勝手にそこに入って部屋を探索、もとい、荒らしていた。
友達は本気で怒っていたが、その場はどうにかなった。
ご飯を食べようということになった。別荘を買った友達でさえこの場所では
食べたことがない、ということで、近くのよく分からない料理店に入ることになった。
大衆食堂のような高級レストランのような、入ってもよく分からない雰囲気の
店の中で5人は適当なものを頼んで適当に食べた。
支払いのときになって、「一括で払いますか?」という類いの質問をされ、
「じゃあワリカンね、ピッピが払っておくから」とピッピが言った。
あまり手持ちはなかったけれど、足りなかったらその都度借りればいいと思った。
しかし、要求された値段は計算していたものより一桁も多い、法外な値段のようだった。
そしてそれはピッピの計算違いでもなんでもなく、店側の意図的な値段、
つまりぼったくられたのだ。店側の理由は
「料理を手に持って歩き回ることは正当なマナー違反です」
というものだった。勿論そんなことはしていない積もりだが
ピッピも全員の動向をすべからく見ていたわけではないし、
知らない国でマナー違反を忠告されたらそれが本当かどうかは異邦者には分からない。
「少々待ってください」とピッピはいい、
友達の方に「早急に店から出ろ。あとはピッピがなんとかしておく。
事情は後で説明するから。早く!」と、漫画やドラマでこんなことを言えば
確実に死亡フラグが立つようなことを大声で言い、そしてレジの係りへ
「そういうことをしそうな客は店に入る前に追い出すべきだし、
やっている最中に注意を促すなり出来たはずだ」系の、咄嗟に思いついた
適当な言葉を大声でまくし立て、一銭も払わずに店から慌てて出てきたところで目が覚めた。
まあ実際にやれば奥から怖い人が出てくるなり撃たれるなりするだろうね。怖いわー。