2005 11/14 22:13
炭本 樹宏
そこは大きな大きな本堂だった。
たくさんの人がいて、くつろぎ、穏やかな顔をしていて
見なれた人もたくさんいた
正面に広く大きな幕が降りてるステージがあり
これから、誰かが説教をしようとしているのが
なんとなくわかった
高貴な顔をした人物が現れ
講話の前に用を足しときなさいと言った
それぞれ立つ人あり、くつろぐ人あり
その高貴な顔をした人物に招かれるまま
僕達は檜でできた建物の中をトイレまで案内された
広い敷地に建物があり、いくつもの戸を開いて
長い長い廊下をあるいた
途中に湯気がたっているところにくると
そこは大浴場だった
男も女も関係なく湖のような温泉で湯に浸かっていた
すいすいと泳ぐ者、浮いたり沈んだりして遊ぶ者
永遠とも思える楽しい話をしながら身体を温めてる者
その中に船が現れ、気が向いた者は乗せてもらい
浴場の中を木造の船が悠々と流れていた
トイレはその湖のような浴場の中に浮かぶ島にあった
島全体がトイレであった
高貴な顔をした人物は講話が終わった後
みな、ここに来て、身と心の汚れを落とすのですよと言った
用をたすと、また大きな敷地の建物の中を通り元の本堂に向かった
みな、心ははずみ、これから始まる講話を楽しみにしている
自然に笑みがこぼれ、優しさが人々を包む
ここで目が覚めた
あれは何だったのだろう?
天国とはあんなところなのだろうか…