07/05 11:23
川村 透
テロリストたちがハイジャック、のようなものを画策しているのだが、どうも知り合いの議員が関わっているらしい。どこかの家に招待されて食事を取っている時だ。書斎へ行くと本があり、テロ計画が小説仕立てで書き記されている。読みふけっている。あまりおもしろくないし成功しそうにないという印象だけが記憶に残る、字面を追ううちに映像が立ち上がってくる、知り合いの議員の憮然たる表情だけが宙に浮かぶ。冷や汗をかきながら解決策を考える。よい知恵が浮かばぬうちに食事の席にもどらなくてはならない。離島にわたらなければならないので船をさがすことにするが、パ―ティは終わらない。とめようとしたら多分自分は死ぬだろうと感じ愕然とする。逃げるか止めるか。手まり歌が聞こえているようだ。とりあえずトイレに行くと言ってその場を逃れるが、本当に尿意が強くなってきてなんだかほっとしている。離島にわたる前にトイレをさがすのだが見つからない、そのへんに立ちションするにふさわしい場所もない。バケツに尿をほとばしらせているような音があちこちから聞こえてくる。まちのあちこちで男たちがマイバケツにしょんべんをしている。だからトイレなどないんだ。このまま島へ渡ればしょんべんをガマンしながら死ぬことになるのだろうか。バケツの音はますます増えやかましくなりついにカミナリが光り、豪雨となって。目がさめた。当然激しく雨が降っていて、のどが渇き犬のように強い尿意を感じていて、心臓と胃が苦しくて冷や汗をかいている。現実も夢と似たようなものだ。