2013 04/07 05:35
ドクダミ五十号
ヤマハの単気筒小排気量エンジンは、乗り手にとって、官能的であった。
独の企業のエンジンを手本として、それ以上に仕立てたそれは、咆哮と
言う、ワウ・フラッターわ聞かせてくれるのだ。
ちょいとスロットル・グリップをひねるだけで。
速度と音の関係としては、これ以上の物を知らない。
粋がるチンピラの群れは、迷惑な音を好む。
孤独な速度を、音に求めないからね(笑)
牛乳瓶一本の排気量が、五倍のヤツを抜く時の快感!
しかも上りでアウトから。峠の終わりで、メットをお互いに脱いだ。
原型を留めないマシーンを見て彼は言った。
「これは反則だよ」そう言いながらも彼は、未だ熱いフインに指を這わせた。
そんなエピソードを残せるヤマハ単気筒。免許証を返納したが、SDRの出物を
ネットで探す阿呆なんだよ。俺は(笑)