川村　透

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目の前の、上品な老婦人が僕に向かってほほ笑みながら、きっぱりと言った。
「ドラゴンドロップしますわよ」
僕は驚愕のあまりニ、三歩後ずさり目を丸くした。もちろん少し腰を落として内股となりひじを上げガ―ドをかためた。床は固いコンクリ―トにタイル、頭から落とされたら命に関わる。いったいどんな技をかけようというのか？
「...エクセルに」
続けて婦人は僕に向かっておごそかに告げる。なんだ、ドラッグ　and ドロップ、かぁ。肝を冷やしたぜ、まったく。(実話)

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