サイト内の作品やひとことダイヤリーで詩とは何か感じたこと[6]
2023 08/11 01:06
ハァモニィベル

一行削ったり、片方や両方の文字を取り去ったりすれば、
それで良くなるのかどうか?

言葉の並べ方のセンスが無いだけかも知れない。たんに。

 >そのまま未だ

この表現の不味さのポイントは、畳語的だからではなく
言葉が流れる音と意味のリズムが酷いからではないだろうか。

 未だそのまま

という風に並べれば、滑らかに成立する。
別に片方削ったり、両方省いたりする必要はない。

確かに論文や説明文なら、お説の通り、
    未だ置いてある
    そのまま置いてある
と、どちらかで充分で、片方は余分ですが、

芸術的な文章(語り手の感覚や認識に比重のある文章)で、
    未だそのままだ
と書いても別に、自然だし、悪くはない。

けれども、「そのまま未だ」という並べ方組合わせ方は酷いなとすぐ気づかないよう
では話にならない。それに続けて、意味的にもリズム的にも滑らかに着地させ難い。
    そのまま未だ 音信不通である
とかね。それなら成立するだろうけれど。つまり、重ねる事で、その継続が、
意識の中で徐々に薄れていってる継続ではなく、今も昨日の事のように
新鮮に意識されている継続だ、という微妙なニュアンスを伝える表現として。

読解にしろ、推敲にしろ、パターン処理するだけの思考からは的外れな見解しか出てこない。
表現の精妙さに精確にこだわるところに、クリエイティブな《推敲というに値するだ
けの感性の苦闘と閃き》が初めてあるんだろうな、と思う私は、こうも思う。

表現に✕を付けるのはただの校正としか思わない。
自分で◎が付けられる表現を造形してみせて初めて推敲になる。

と。

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