2023 11/18 22:20
片野晃司
配信ご参加いただきありがとうございます!
連詩は、前の行から対になる言葉を入れて一行ずつ連ねていくという感じでやりました。
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[2023/11/18連詩]
煮干しの永遠
遠い海を見ながら、時間の堆積に身を任せていた。(おぼろん)
山からは絶え間なくさらさらと砂がこぼれ落ちて、(片野)
その砂たちはやがて硬い岩となりかわり、空は見ていたのだ。(おぼろん)
どこからか聞こえてくる囁き声は、(片野)
砂岩はフランソワーズの海を聴こうとしていたただの風に過ぎない(墨晶)
そう思って、言葉を沈黙の糧にしていたのだ。(おぼろん)
鳥が叫びながら空をよぎっていく(片野)
キミは沈んだ黒い犬の足跡を辿ろうとしたのか(墨晶)
どうなろうとも。白い光に抗うことはできないと……(おぼろん)
赤熱するマグマはいまだ熱を忘れず(片野)
黒い光に刺され それでも応えよう(墨晶)
無感覚な病みの時を忘れ、幸福に弓引いて(おぼろん)
思い出したのはあの恥ずかしいばかりの日々(片野)
恥辱のプログラムは愛のヴァイオレンスなのだ(墨晶)
もしそうならば、平和への希求に対して、ひとつの声が落ちるだろう(おぼろん)
思い返せば戦に継ぐ戦ばかりだった私たちの日々(片野)
いま煮干しかじってるなう(墨晶)
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