しりとりの詩 2nd[850]
2012 02/04 04:37
只野亜峰

雨の匂いがする

荒廃した街並みの中に瓦礫と骸だけが並んでいた
これから降りしきるであろう雨は或いはこの街にも潤いを齎してくれるのだろうか

迷い込んだであろう一匹のハイエナが
一つの骸の横にそっと腰をかけ一度だけ寂しそうに鳴き声を上げた

いずれは彼もここに並ぶ骸の一つとなるだろう
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