しりとりの詩 2nd[655]
2009 11/15 22:24
蒼木りん

わたしが寝床で猫と眠っているころ
キミは夜光虫で
山在り海在り仕事をして
朝になるころ
街灯も消えて
携帯の点滅も消えて
わたしが現れるのを
帰りの車の中で待っている
キミとわたしは
キスもしなければ
手も触れない
磁石のSとS 
NとNのように
運命が
瞬時にふたりを引き離すから
もし
無理やりくっつけたら
ドーナツてしまうだろう
くっつけたものが
壊れてしまうんだろう
狂ってしまうんだろう
キミとわたしは
壊れたり狂ったりしないために
今日もそれぞれ
寝床にもぐりこむんだろう
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