しりとりの詩 2nd[368]
2008 04/26 23:02
mizu K

計量スプーンの扱いがちっともなので
となりの人にくすくす笑われた
笑われた腹いせに換気扇をごうごう回してやると
となりの人はひゅうひゅうと吸い込まれていった
これはたいへんとサボをつっかけて探しに出ると
へへー、びっくりした?
と、きれいに立っていた
新婚の生活なんてのはどこもこんな感じなんだろうか

夜はびっくりするほど静かな住宅街だから
とおーくのほうで不良少年のエンジンの音
とおーくのほうでおっかけるパトカーの音
とおーくのほうから近づくレスキューの音
とおーくの森はいまが夕暮れなんだよねと
夜伽の話題に事かかずこちらは夜が明けて

今日もクスクスは樹上のねどこで
流星雨をまぶたに感じながらねむりにつくのだろう
すこしずつ
いつかわたしたちのところにやってくる準備をしながら
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