しりとりの詩 2nd[364]
04/25 13:24
プテラノドン

誰もいなくなった、
茨城県自動車免許センター教習所内。
来るわけもない マインドバイク。
サボり気味な信号機は青から赤に変わり、
夜明けまでそのまま、写真のように
動かないかもしれない。
不良少年が、
エンジンにキーを差し込むその時まで。
ほどなく、フェンスの向こう遥か遠く
星屑のような排気音を撒き散らしながら
たくさんの若者たちが押し寄せてくる。
いよいよ教習所の信号機はどよめき、
何かにとりつかれたように、首を揺らして
その裏側まで、真っ青に光らせるだろう。
そして、星団が通りすぎた後も、
平穏の静けさが辺りに満ちたりたとしても、
流星群を眺めた恋人たちのように
余韻に浸かれるだけ浸かるつもりなんて。
ああ、ロマンチック!
黄金期。黄色い満月が出ているというのに、
誰も足を止めないし、
見向きもしないなんて!
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