しりとりの詩 2nd[353]
04/16 23:11
プテラノドン

そして5千マイルかなたにいる少女もまた、
靴を脱いだ。
壁に立て掛けられた鏡に映り込む
まっしろな足首ー鳥かごの中、
くすぐったそうにこすりあわせていた。
というのも、二本の足を縛りつける
懐中時計の針が12時を指したから。
昼か夜か分からない。
世界は止まってしまったようだ。
墓場でありながらにして住み処。
砂丘の上に、無人の気球船が不時着した。
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