しりとりの詩 2nd[242]
2006 05/30 23:21
蒼木りん

バス停で待たなくなって
10年ほど経っている
緑萌える山の中腹
「柚子」の看板
口の中のかすかな味が
記憶を映像にする
自動
どんな科学より
優れている
わたしの回路
トイレがすぐに見つからないから
実は
山のドライブは
好まない
ましてや臭い
狭い座席と通路人いきれで不快な
バス旅行となると絶望的な気分
どこでだって立ちションできる男には解るまい
田舎の山道の
民家の前に立っているバス停が好きだ
郵便ポストもある
一緒にトイレを借りた友人が
ぼっとん便所に財布を落とした
子どものころから水洗だと
そういう目にあうので注意してください
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