しりとりの詩 2nd[23]
2005 04/30 17:22
小池房枝

変換を誤ると意味は新たなものを見出す
ゾウリムシを草履虫とかかれると
私の知っている私のゾウリムシなのかどうか分からなくなる

私の知ってるゾウリムシはパラメシウムなゾウリムシ
鞭毛じゃなくて繊毛で泳ぎ回る闊達な単細胞たち

検索かけたら健康食品になってるんで驚いたよ>私のゾウリムシ
ゾウリムシでは出られなくてパラメシウムになってたね>ゾウリムシ
ゾウリムシ由来タンパクによる強壮剤だそうだ>接合がんばってねゾウリムシ

プレパラートの中でくるくると泳ぎ回ってた私のゾウリムシ
シャイで視野から逃げてばかりだった君たち

アルコールで脱毛されるまでもなく
グリセリンで牽制されるまでもなく
センセイのタバコの煙ひと吹きでぴくぴくしちゃってたよね

「ながしそうめん」で歌に歌ったこともあるよゾウリムシ
見えないけどきっといつも近くにいるゾウリムシ
ひとの想いと思い出の数だけいろんな君がいるんだね

小さな木のかけらに君が描かれたブローチを私まだ持ってるよゾウリムシ
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