しりとりの詩 3 [31]
2016 09/09 17:48
st

あの日の靴音と      遠ざかる君の後ろ姿が
秋の街を行き交う人に   かさなって 

忘れていたはずの     なつかしい想いが
よみがえる

ときどきケンカをしたけれど それさえもたいせつな
宝物になるなんて

青空はあの日のそらのまま   公園の花もあの日の花たち
すべてがあの日のままなのに 
 
ぼくのとなりにあの人はいない

とおりすぎるかぜのなか
ただひとりあるいてゆく
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