しりとりの詩 3 [30]
2016 09/07 08:31
るるりら

手と手と てとてとてと かさなりあって音がする
足と足  大きな靴のなか小さな足が とてとて動く
とおい日の かげが
わたしを追い抜こうとして とてと 立ち止まる

冷蔵庫に 貼られた「幻を見る人」の文字が
なぜか 「幼を見るト」に変化している

ちちのくつの ちからは
わたしがはいたから ちからがあった
がらんどうの朝 
わたしは あの日の 靴音を聴く 
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