【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[698]
2019 05/15 05:05
ハァモニィベル

何でもどうぞ。

令和 初の大企画 by タッコング
「巻頭特集は☓☓」
みたいな感じでもいいし、
でなくてもいいし、
そもそも、企画を話し合うのもアリな場所だからね。

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例えば、

【令和における詩的言語とは】  ・・とかね。


古の女人たちが寄り集つてこれほど美しい絹糸にした日本語を、近代の女人たちがどれだけ針金化するか、それともいよいよ洗練した上質の絹糸にするのか。それとも化繊化するのか。わたくしはこれを楽しみにして見ようとする者である。

と佐藤春夫が書いたのは
昭和38年だった。

これを踏まえて、令和元年 現フォのTOP10 を見てみるのも面白いだろうね。

上に引用したのは、そのむかし堀口大學が、近代詩の創作に向けて
「〔これからは〕針金細工で詩をつくれ」とリリスム(抒情)を廃せと宣言したことを受けた文で、佐藤春夫はそれが意味する知性の導入には理解を示しつつも、そう言って堀口が「詩の花」を摘むのをやめて、「詩の石」を拾い始めた、と表現している。

知性と情緒を融合させるのは、日本語の場合難しい、と佐藤は日本語の問題にしているフシがあるけれど、わたしが考える限りでは、書き手次第であって、言語より使い手の問題だという気がする。

その辺、タッコング氏の意見はどうかな?




詩は最早、花でも石でもなく、枯れ葉なのかもしれないけどね。

おのれにも飽きた姿や破芭蕉やればしょう (細木香以) 




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