2018 05/16 00:02
ハァモニィベル
『スガラムルディの魔女』を出して来たから、
もう読んだのかと思ってたよ。
魔女というのも掘り下げると奥が深いだろうとは思うね。
ジャンヌ・ダルクとかね。聖女過ぎたんだろうな。
その点、悪魔と共通の哀しみがつきまとうね。
サタンだって天使のリーダーだったという噂だからね、
むしろ聖人すぎると、聖人ヅラした悪魔から「アクマ」呼ばわりされるんじゃないか
そんな真相を、どうしても感知してしまうけどね。
もっとも、私が思い描く単純な「魔女」のイメージは
白雪姫の継母だね。
そもそも聖人君子は、嫉妬という感情が沸かないんだよね。ゼロでないにしても 0.3くらいだな。
だから、その人が白雪姫なのか、継母なのか、知るには
「嫉妬心」が醜いかどうか、それをじぶんで鏡に尋ねるといい。
男の中にも、白雪姫の継母は、けっこう居るんじゃないのかな?
【白雪姫】:祈りの種が行為という花になる人
【その継母】:嫉妬と呪いの種が、他人の花を枯らす行為になる人
*
スペインのバスク地方は(魔女伝説の土地)で、
そこで行われてたという『魔女の夜宴』をスペインの画家ゴヤが描いてる。
映画の題名になってる スガラムルディは、そのバスク地方の
ナバラ州というから、世界史を知っている人にはお馴染みの
かつてナバラ王国があった所だ。ナバラ王国というのは、
日本史を知っている人にはお馴染みのフランシスコ・ザビエルの出身地だな。
だから、
ザビエルが来た時、魔女も一緒に日本に連れて来た、というSFが書けそうだ。
悪魔が一緒に着いてきた――という設定は、既に芥川龍之介が書いているね。
これも、青空文庫で読めるよ。
『煙草と悪魔』(芥川龍之介)
という作品がそれ。
「悪魔」について考えることは、
「文化英雄」とか「トリックスター」についても一考することになる。
ほんとはそういう論点だと思うけどね、
まあ、そろそろ話題を変えよう。
魔女も森から出てこないようだから。