【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[683]
2018 05/16 00:02
ハァモニィベル

『スガラムルディの魔女』を出して来たから、
もう読んだのかと思ってたよ。

魔女というのも掘り下げると奥が深いだろうとは思うね。
ジャンヌ・ダルクとかね。聖女過ぎたんだろうな。
その点、悪魔と共通の哀しみがつきまとうね。

サタンだって天使のリーダーだったという噂だからね、
むしろ聖人すぎると、聖人ヅラした悪魔から「アクマ」呼ばわりされるんじゃないか
そんな真相を、どうしても感知してしまうけどね。

もっとも、私が思い描く単純な「魔女」のイメージは
白雪姫の継母だね。

そもそも聖人君子は、嫉妬という感情が沸かないんだよね。ゼロでないにしても 0.3くらいだな。

だから、その人が白雪姫なのか、継母なのか、知るには
「嫉妬心」が醜いかどうか、それをじぶんで鏡に尋ねるといい。

男の中にも、白雪姫の継母は、けっこう居るんじゃないのかな?


 【白雪姫】:祈りの種が行為という花になる人

 【その継母】:嫉妬と呪いの種が、他人の花を枯らす行為になる人



スペインのバスク地方は(魔女伝説の土地)で、
そこで行われてたという『魔女の夜宴』をスペインの画家ゴヤが描いてる。

映画の題名になってる スガラムルディは、そのバスク地方の
ナバラ州というから、世界史を知っている人にはお馴染みの
かつてナバラ王国があった所だ。ナバラ王国というのは、
日本史を知っている人にはお馴染みのフランシスコ・ザビエルの出身地だな。

だから、
ザビエルが来た時、魔女も一緒に日本に連れて来た、というSFが書けそうだ。

悪魔が一緒に着いてきた――という設定は、既に芥川龍之介が書いているね。
これも、青空文庫で読めるよ。

  『煙草と悪魔』(芥川龍之介)

という作品がそれ。


「悪魔」について考えることは、
「文化英雄」とか「トリックスター」についても一考することになる。

ほんとはそういう論点だと思うけどね、
まあ、そろそろ話題を変えよう。

魔女も森から出てこないようだから。
スレッドへ