【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[640]
2018 04/28 16:32
ハァモニィベル

下に【補足】を入れておきましたのでご参照ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
作品タイトルが長くて恐縮です。
+

題名:

 誰かが悟ったことを一語一義で暗記することしかできない人たちは
 いろいろを「いろいろ」と感じることしかできない の巻




「ネリリし キルルし ハララしている」
とは
何を表現したものと考えられますか。
次から選びなさい。


 NHK高校講座は言った。

はい、(火星人の生活一般)です。
いや待てよ、やっぱり(地球人と火星人の通信)かなあ。
いやいや、(地球人の未来の言葉)だと思います。

 すると、Yahoo知恵袋のベストアンサーが言った。

「よく言われている説は、『眠る、起きる、働く』のこと
だというものです」と。そしてこう続けた。

「が、そのように意味を限定してまうと面白さが半減してしまいます。
『何だかわかんないけど色々やってるんだな』と
 感じる方が、詩の鑑賞としては良いように思います。」と。


二人のメフィストフェレスにそう言われた
たった一人のファウストは
本当かな?と悩む。

(その方が面白さが半減するんじゃないの?と)


一語一義で暗記するのが得意な国民にはどうなのかわからないが


釈迦ならば言うだろうな。
この法は難解難入なんげなんにゅうなりと、ね。

テキトーな発信者が発した言葉は、帰着するところもテキトーなんだろー
そう感じてもべつにイイだろうが

言葉を発する主体が、それなりの人であれば、
やはりそれは、難解難入なのだろう、と・・・考えるべきだろうね


水面に小石を投げられて広がる波紋のように
受信して湧き起こる衝動をいかに鎮めるか
『摩訶止観』めいた、苦悩の断ち方をせずに

大自然の中に居ても、谷川のせせらぎを聴いて
そこにも意味のある意味*を悟るのが
《悟り》というものだ

せせらぎに流れる感情を汲み取れれば
自ずと、火星人の感情や気持ちにも眼が向くだろう。


考えるべきものを感じるだけのひとが多すぎる
なのに感じるべきときには考えて余計な詮索をする
繊細でも豪胆でもいられないひとたちが多すぎる



#ここで言う意味とは、テキトーな意味 ではなく あくまで本質に適った意味です。

#冒頭一行目のフレーズは勿論 『二十億光年の孤独』 (谷川俊太郎)からお借りしました。

#釈迦の「この法は難解難入なり」は、 『法華経』 「方便品第二」から。
#(分かる者にしか分からい)=同じ知性と心を持つ者同士しかリンクできない、ということ。


+
【テーマへの補足】

(苦言)は、テーマ「祝言」とは反対のようですが、その裏には、
苦言の対象から外れたものを暗に褒めている
という意味合いが隠れている。
スレッドへ