2016 08/05 18:54
ハァモニィベル
>>56
SCENEそのものを接続する必要はないんですが、
例えば、
蟻 ―→ クロマニヨン人
みたいに、
作者の自分勝手な意図で配置していいなら、前後と企画設定する意味もなく、
なんでもアリになってしまいます。
SCENEに関連性がない程、「前後の接続」を感じさせる工夫の織り込みが難しい、
ってことですね。
また例えば、
蛹 ―→ 蝶
みたいに、
当たり前な関係を使えば、「前後」はわかりやすいですが、前後関係が緊密になる分、
課題詩の詩文や詩情から、自分の詩文と詩情へすむーずに、グラデーションを展開するのが
こんどは難しくなるわけです。(課題詩への読みの深さが必要です)
じつは、キャッチボールの力が弱い人は、この企画はこなせないのです。
なので、苦労しないと良い詩にならない、という面がもしかしたらあるのかもしれません。
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次の課題ならどうでしょうか?
〚3〛
ふゆのさくら 新川和江
おとことおんなが
われなべにとじぶたしきにむずばれて
つぎのひからはやぬかみそくさく
なっていくのはいやなのです
あなたがしゅろうのかねであるなら
わたくしはそのひびきでありたい
あなたがうたのひとふしであるなら
わたくしはそのついくでありたい
あなたがいっこのれもんであるなら
わたくしはかがみのなかのれもん
そのようにあなたとしずかにむかいあいたい
〔・・・・〕
ごらんなさいだいりびなのように
わたくしたちがならんですわったござのうえ
そこだけあかるくくれなずんで
たえまなくさくらのはなびらがちりかかる
※ 今回の企画課題 〚2〛で男が抱きしめた女は、
この〚3〛のような女性ではないか、と、私などは想像したりします。
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