【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[150]
2016 08/31 19:40
ハァモニィベル

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>>147 石村さん 

良書の御寄贈 感謝します。

読書人が皆無ではない、とわかって嬉しいです。
その本の場合、復刊の情報もナイスだと思いました。

読書をめぐる思い出など
わたしもいろいろ回想モードに入りました(笑顔)。




学研 「新しい世界の童話シリーズ」は、1950年以降の翻訳童話文学作品が多かったようですが、
中には、1898年の下記も入っていました。

 ◇ 『おひとよしのりゅう』(ケネス・グレーアム作 石井桃子訳 学習研究社)

       (※『ものぐさドラゴン』(亀山龍樹訳・金の星社)は同じ作品。以下引用はこちら)

作者のケネス・グレアムは、『たのしい川べ』で知られています。

西欧における「竜」の悪しきイメージを、文化背景として知らないとこの作品の面白さがわかりませんが、
浜田広介『泣いた赤鬼』と合わせて読みたい作品です。

ドラゴンは友情の芽生えた、羊飼いの少年に言う。

 わしが地下におったころ、かるい気持ちで、ちょいとひねったつまらん詩だが、
 それについての、きみの、ざっくばらんな意見がききたいね。

竜を退治しようとする村人に呼ばれてやってきた高名な騎士に、少年は必死で言う。
 だれだって、あのドラゴンを一ぺん知ったら、すきにならない人はいません。
 あいつは、とてもみりょくがあって、とても信用できて、子どものように、むじゃきです。


「The Reluctant Dragon」の、Reluctant を 「おひとよし」と訳した、
石井桃子は、別のところでこんな言葉を遺しています。

  おとなになってから、あなたを支えてくれるのは、子ども時代の『あなた』です

だから、本棚を前に、

やがて詩人になった少年のことを、少年だった詩人が振り返っても
なんの不思議もないことだ、と私は思います。


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>>149 渚鳥さん 

良書の御寄贈感謝します。

ネロの暴政吹き荒れる受難の時代、基督教徒の少女とクールな貴族の恋の歴史物語。

合わせて読むと興味深い本。
 ◇ 『ネロ』 G・ヴァルテル/山崎庸一郎訳(みすず書房)



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本企画中は、
読書をめぐる思い出談義なども歓迎です。

寄贈者同士の懇談/歓談も勿論OKです。

尚、

 ★ 本棚の対象は、

専門書、批評、コラム、小説、
童話、絵本、
画集、絵画、映画、ドラマ
マンガ、エッセイ、
歌詞(演歌、ポップス・・・)
何でも、

選択には寄贈者のセンスが反映しますので
寄贈者の方が、【詩人の本棚】に入れたいと思うものならOKです。

そして、もちろん

詩作品 もOKです。

(その場合は、詩集でなく、―→ 『作品1篇』・作者名 で御寄贈ください)

詩本文は不要ですが、サブコメントの中で必要に応じて「引用」するのは可能です。


では、ひきづつき宜しくお願いします。

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