2016 05/26 03:26
ハァモニィベル
一応、
渚さん→るるさん→蛾兆さん。と、展開していた話を
受けて、提示したのが、魔術的リアリズム。というわけでした。
それが何故かは最後に書きましょう。
*
プチ企画は、特に、何かを読んで、
キッチリ、「マジックリアリズム」で書かなきゃ、
という阿呆な理解でなければ何よりです。
(魔術的リアリズムの感じがその人なりにつかめていれば、
特に、何かを読むことは必要ありません)
因みに、
渚さんが、
マルケスや、カフカを読もうと前向きであるのなら、
むしろ、
サルマン・ラシュディ 『真夜中の子供たち』
の方をお勧めします。
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私の発言の意図は、
蛾兆さんの発想が「SF的」だという感想が出て、ご本人もそれを半ば柔軟にうけとめていたので、
違和感を持った私から、ご両人とも「マジックリアリズム」をご存じないのですか、
と投げかけてみた。
というだけのことでした。
もし、何らかの造詣のある人がおられれば、
魔術的リアリズムをさかのぼって、
ジョージ・グロスの絵からのインスパイアといったことを話題にしても
よいかも知れない、と、
(皆さんの戦争絡みのお話を受けて)なんとなく思ったのでした。。
私は、グロスの絵自体がけっこう好きですが、反骨の画家であったグロスは、
1933年ナチスの台頭で、(「呑気な」)アメリカへ亡命を余儀なくされやがて
そこで鋭い風刺から作風がだんだん変化してしまいます。
グロス晩年の自伝の中で、彼はこんなことを書いています。
>その頃は、すべてに逆らわず、感謝するのを、自分はモットーにしていた。性格は変えられないなどという頑固な迷妄を捨ててしまえば、周囲に同化するのはたやすいことだ。
>同化するコツは、すべてを美しい!と、思うことだ。たとえそれが実際には美しくなくても
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というわけで余談失礼。