詩ヌマデアイ詩テ[600]
2016 05/15 23:41
ハァモニィベル

@プチ作品【自動瞬間筆記】その2@
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「イメージングLABO」


山? さん、 三 描っけ 欠っけ、、
さんかっけ ――が、

頂点から崩れるような感じで上に吸い込まれていく
だんだんと上の方から 上に向かって 煙が立ち昇るようなかんじで
少しずつ崩れて 吸い込まれるように 消えていく ・・・・・・
三角形が だんだんと 上の方から 蒸発する

ところが、空には、ツララが沢山生えている。
それが、全員の頭の上に 
降る 降る 降る 降る ・・・・・・

青い角砂糖を、さっきから眺めている老博士。
親指と人差し指で摘んで、空にかざして見る。
片方の手は、眼鏡の縁に添えていた。
そして、今度は、その青い角砂糖を、手のひらに乗せて見る。
幾分さっきよりも碧を増したように見えた。
その途端、老博士の頭に、少女の持ったフォークが突き刺さる。

博士の頭の中にイメージが過る。
「横79cm×縦54.5cm」
そう言った後、博士は倒れた。

三歳児たちは沢山のクレパスを使って、博士を
多彩な描線で縁取りながら描いていく
その後で、こんどは、水性ペンで、博士の上に色を塗る。
そこへ、ハサミの練習をしてきた二歳児たちが、
赤、緑、黄、茶、桃…の色画用紙を上手に切って散らし、
糊で貼り付けていった。

アートの出来栄えと言ってよかった。
しかし、さらに、児童たちは、そんな博士のままにしてはおかなかった。
つぎつぎと、
丸型のスポンジスタンプで着色を加えた。
それには、博士は(否、博士の躰は、か。否否、博士は、だ)思い切り悶えて暴れた

園児Yちゃんの証言:
「何を描いていいかわかりませんでした」

園児Oくんの証言:
「クレパスでは、うさぎ、象。アンパンマン」

園児Sちゃんは、桃色でママを、藍色でパパを描いた。

博士のからだには、色紙の汽車が走っている。

子どもたちは、ひたすら目の前の空白を埋めていく……
子どもたちは、俯瞰して全体を捉えることができない。


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