2016 05/08 21:57
ハァモニィベル
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蛾兆さんの『1時間目、理科』について
読んだ感じでは、1時間目というより「五時間目」という感じなのは、
次の点が、構成上疑問だからです。
>説明する、とは何ですか
とあり、結局
>では説明とは何か、宿題にします
とあり、そして、
提出されたレポートが
>〔○○」の説明
となっているのは、何なのだろう。という疑問です。
説明とは何か(という質問に)―→○○についての説明(で答える)
という作りでしたが、
ここには、
私としては、(説明についての説明)と来るか、
あるいは、(ベンチの説明=ベンチが語る説明についての説明)
というようになってないと、しっくりこないわけでした。
この点は、明らかに、ベンチ以下項目についての説明になっています。
この構成上の捩れを、説明する必要のある作品かも知れません。
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作中の趣向については、マグネシウムについて述べたように好印象なのはいうまでもありません。