2006 04/07 00:53
ふるる
こんにちは。
沢山の参加でしたね。
今回は、普段省みることがなかったエロについて、深く考えさせられました。
えっ・・・、エロとエロスってほぼ一緒かと思ってた。私としては、エロは「本番前の色々」かと。
それにしてもみなさん、「和尚」や「そこそこ」を鮮やかなお手並みで。
1つずつ、短く感想などを述べさせていただきます。
カオリブレンダーさん
「イクラ、ノリ ナミ、マス、アナゴ、カツオ君 字面で濡れる 海女の花沢」
確かに、濡れそうな感じです。ノリでもいいのですね、花沢さん・・・・
ピッピさん
「あたしの手あたしの体 マシュマロは熱で溶けてく弱いいきもの」
身体と柔らかくて甘いマシュマロの組み合わせが、絶妙です。
マシュマロをいきものと言うところ。
身体とマシュマロの組み合わせはいくつかありましたが、こちらが一番好きでした。
沼谷香澄さん
「くしけずりやるのはいまだ見ぬ海のそこそこに棲む見知らぬ童具」
秘密めいた感じが。童具という造語が、イメージをかきたてられます。
そこそこというお題が難しかったのですが、うまく使ってあるなあと。
くしけずる、しばりで雰囲気も統一されていて、すごいなあと思いました。
クロエさん
「「柔肌はマシュマロだとも噂され(微乳をそっとカモフラージュ)、、、、」
和肌(にぎはだ)の道場破りの女と和尚さんの駆け引きがなんとも面白く^^
(微乳をそっとカモフラージュ)が、一番絵がくっきり浮かんだので。
みずほさくらさん
「 「誰だっけ?」 先に言われた 泣くもんか
「誰でもいいでしょ」 バスルーム走る」
あー、ある。ありますね。バスルームに駆け込んで泣くというの。
悔し泣きがかわいいです!
本木はじめさん
「黒蜜の氷菓和尚が食べるとき観音扉の奥のまばたき」
黒蜜と、観音扉の字と音がすごくいいなあと・・・。何故だかわからないけど、いいです。
本木さんの短歌は、崖っぷち感を感じるのですが、こちらの短歌たちも、そうでした。
こもんさん
「少女花(しょうじょか)の無意味でだらしない口をめくって遊ぶお姉様たち」
絵的にすごくエロさを感じました。
本当にエロいのは、お姉様たちだと思う今日この頃です。
簑田伶子さん
「ガールという字面で服をぬぎ始めページをめくる指を待ってる」
字面で服をぬぐ、というのが。
あと、始めて、待ってる、という時間がいいなと思いました。
マコチさん
「はじめからリズムもテンポもないあなた
感じてみたい和尚の愛撫」
和尚の愛撫。。。どんなだろう・・・・
私も感じてみたいです。。。
芙卯さん
「冷蔵庫あけてパック取り出し注ぐ白い分量思い出す朝」
あけて取り出して冷たい牛乳を注ぐ、という淡々とした行動との対比を思わせるのがいいなと。
(どんな夜だったのかなあ)
温度を感じます。
合耕さん
「キューピーマヨネーズの分量を書いた紙が古くなって古くなって笑ってしまう」
エロくないけど、これがエロだということが、微妙にエロい・・・・。
関根悠介さん
「「ゴムにマシュマロいっぱいいれてして」と裏庭で叫ぶ老婆はくちゃちゃ」
老婆が叫んでいます!!壮絶エロです。衝撃を受けました。
守り手さん
「こしょこしょとこそこそこそばすそこここがまるで園児のぬいだ靴下」
全体的に、エロさ満点で素晴らしいです。
全部好きですが、こちらはかわいいのに充分エロいので。
月本さん
「焼いたら、溶けた蜜のところが少し焦げるんだよ
マシュマロ、 」
マシュマロ、で終わるところが好きです。溶けた蜜が焦げるのも、いい感じです。
ETOILEさん
「遠くなる季節に落ちた分量は約束未満の前世に触れて」
ETOILEさんの短歌は、視野が広くて視点の変わり方がスムーズだなあと、いつも感じます。こちらも。
エロも前世からですから。
桐原 真さん(短歌祭参加と書いていないので、ダメならば消します)
「よどみなく流れるラジオの静寂へみだれる息が無意味にあふれて」
ラジオの静寂にみだれる息、というのがとても素敵です。
(お二人はすごいですね。ETOILEさんと桐原 真さんは、短歌祭のテーマで呼び答え合っています!)
魚虎さん
「黒猫は媚薬を舐めてしなやかにふたりと海を飛び越えてゆく」
絵がいいなと思いました。しなやかに、飛び越えて、という言葉が。
ふう〜いっぱいありました・・・・・。