○現代詩フォーラム短歌部○[311]
2005 09/30 03:31
山田せばすちゃん

どおれえ
●咲いて散る街路樹の花かすめゆき追い越し車線きみがちかづく
えーこれ、やっぱバックミラー越しに「きみ」が追いついてくるんじゃないの?
そのほうが絶対どきどき感があるぞ。
二人の距離が縮まっている、それも「相手」の方が縮めてくれようとしてる、とかさ、そういう類のどきどき感。
追い越し車線って言葉で二台の車っていうふうにしちゃうと、車という乗り物自体がかなり閉鎖性を持つものなので(だって、ドアがあって、屋根があって、鍵もかかるんだもん)そういう閉鎖を含んだ個体同士が接近していくって言うのがイメージを苦しくしてるんであってさ、例えばこれが自転車専用道路で互いに乗ってるのが自転車だとしたら、一気に華やいだ歌に見えてこない?
ちょうど自転車的なスピード感だよね、花びらかすめるっていうのもさ。
つか俺はこれは自転車で振り向いてみたらきみが追いついてくる、というふうに読みたいぞ、というか、読むことにする。
#街路樹の散る花びらをかすめつつ自転車のきみ近づいてくる  やりすぎ(笑)
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