感想スレ[8]
06/16 03:37
EnoGu

とにかく深く意味も考えずに、まずは一言「かっこいい」と感じてしまった。
「柔らかいうた」というタイトル ⇔ 本文のザラザラしたデジタルな文体(ほとんど文字化けのような)
 の対比が鮮やかで、惹きこまれます。
たまたま「アタシ」にそっくりの知り合いの女の子がいて彼女は六本木周辺のクラブのオーガナイザーをやってました。
だから「アタシ」の沸騰する青空はまことに勝手ながら六本木をイメージして読みました。
歯切れのよいセンテンスの積み重ねによる、マラソンのような漸進感が詩の内容とあいまってじりじりと読み手に迫ってきますね。
僕は古典はカラッキシ駄目なんですが、「三本ヒゲの蜘蛛」は歴史上の人物の象徴ですか? 考えてもわかりませんでした。
ストーリーは、「ゆで蛙の最期に見る夢」(?)とでもいったところでしょうか。 一貫して金属的でザラザラした構造体のなかをスラッと流れる
「呼び交わし」や「祈り」のようなものが、ホントにやわらかで、さわやかな印象を与えていると思います。 ブロッコリーの緑のような、美しい
喉越しを感じます。 
最後にもうひとつ。 「賛美歌」はちょっと不釣合いな気がしましたが、如何?
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