11/08 09:00
アンテ
益野大成さんへ。わたしの投稿した「宛て先」にひとことコメントを頂き、
それが普段から詩を書く時にわたしが考えていることだったので、こちらの
方に書かせていただきます。
「分からない所が無いというタイプの詩ですね。ただ、余計なことですがアンテさんは
それを望まれますか?」
前半はYESで、後半はYESでありNOです。
わたしは、各行の言葉の意味が「判る」よう、極力平坦な表現を選びます。以前、大村
浩一さんと話をしたことがあるんですが(勝手に引き合いに出してすいません)、
大村さんは、たとえば「夢」というような、ありふれた言葉はできるだけ使わないよう
にしているとおっしゃっていました。
わたしはすこし違っていて、意味ははっきりしているのに、人によって感じること、
イメージの違う言葉が好きです。「欠片」「手」「風」「眠り」「手紙」・・・
そんな言葉をたくさん組み合わせることで、読む人によって感じることがまったく違う
ような詩を書きたい。というのが、わたしが寓話的な詩を書く理由です。
だから、全員に強い想いを伝えられる詩ではありえないでしょうね。どちらかというと、
たくさんの人に読んでいただいた時に、一人か二人に、ぐさっと内側にまで入り込めれ
ばいい、と思いながら書いています。
そういう詩を書く者が一人くらいいてもいいかな、と。まあ、そういうオリジナリティ
もありかな、と心の片隅では思っていたりしますが。。
ですので、益野さんの後半の言葉については、分からないという所がないことを望んで
いるのではなく、手法として、分からない所がないように心がけています。
平坦な言葉で、ぐっとくる表現をされる詩人はたくさんいらっしゃいますよね。
詩学で掲載されている大下さなえさんなど、すごいなとおもいます。
(ひらがな詩がどちらかというと多いですね)
わたしも、そういうのをどどっと書いていた時期もありますが、どうもしっくりとこな
くて(時々書こうとしますが、あまりうまくいかない)、今のところは寓話詩のほうが
落ち着きます。ただ、どうも最近はうまくいかないことが多いのですが。。
長くなってしまいすいません。
感想ありがとうございました。