2004 10/30 10:48
いとう
第四無名者さん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=22563
ピンポイントの視点で作品に切り込んでいる、いい批評だと思います。
で、瑣末な部分で申し訳ないけれど、個人的に気になったのが、
「それが紋切り型である以上、読んでいるこちらは作中の主人公ほどにはその問題を危機的に感じられない。ああ、そういう問いはかつてあったね。それですんでしまう。」
この部分で、端的に言えば、主題(でいいのかな?)が紋切り型でも、その見せ方に何かしらのものがあれば、
それはその部分において評価できる作品になるのではないかな、と。
そのあたりの考察が端折られていて、論点のまとめを急ぎすぎたような気配がします。
ただ、批評の流れとしては枝葉末節にあたる部分なので、
そういった要素が削ぎ落とされているとしても特に問題はないと思われますし、
それがこの批評の評価を下げるものではないことは、明白だと考えています。
どちらかと言えば、この批評を基に自分の中で湧いた、糸口みたいなものを、
言葉として残しておきたかった、という感じで。