04/03 16:35
佐々宝砂
まあ私信に関しては、片野さんのおっしゃることがものの道理です。私信は基本的に「私」のもの、公開はしないほうがいい。たとえ誰かの私信にどんなに頭にくることがあっても。でも私は個人的に私信を公開したくなる気持ちがわかると思いました。私も似たようなめにあったことがあるからです。そういうときにはたとえルール違反でも私信公開くらいしたくなります。私もときには、いえ割と頻繁に(笑)ものすごく腹を立てます。というか実は私、たいへん怒りっぽいのです。かように怒りっぽいのですが、個人的に頭にきたからとて一度つけたポイントを取り消すことはありません。大嫌いな人の詩でもいい詩と思えば好意的な批評を書きます。私の詩にマイナス評価ないし相当きつい批判をいただいた場合にも、「私の詩の読者が減ったじゃないかこの野郎」と怒ったりはしません。いやいや内心ではものすごく怒る場合もありますが(笑)、ともかく表面的には怒りません。怒りを表面に出すのは得策ではないし、長い目で見たらきつい批判は良薬にもなります。
私はまだ、貴水さんの詩にポイントをいれたことがありません。先に書きましたが、なんとなく私の好みではないからです。でも読んでいないわけではない。ごく初期のサイボーグのでてくる詩は特に目につきましたし、それからずっと読んでいます。しかし私は貴水さんに直接のアプローチをしたことがありませんから、貴水さんは私佐々宝砂を自分の読者であると思ったことはなかったでしょう。もしかしたら今も思っていないかもしれませんが、私は紛れもなく貴水さんの詩の読者でした。もの言わぬ、しかし比較的好意的に貴水さんの詩を読む読者でした。誰とは言いませんが誰ぞとメッセで話していて、その人が貴水さんの詩に批判的なことを言ったものだから、私ときたらそのとき貴水さんの弁護までしたのですよ。ああいう詩も悪くないもんだよ、と。
ポイントをいれる人だけが読者ではありません。貴水さんに、いえ現代詩フォーラムにいるすべての人に、このことだけははっきりと言っておきたいと思います。