03/31 00:42
クローバー
☆95ツバキ 貴水 水海 さんの作品、とその作品に対する感想たちについて。
椿の花は、武士の家の庭によく植えてあったそうだ。
それは、花が丸々、落ちて、散る、その姿が、首を落として死ぬ(切腹の介錯などの)姿と重なるためだと聞いたことがある。
そのことを知っていたというのをふまえた上で(というか、作者は知っていて書いたものと思われる)
☆95ツバキを読んでみてほしい。
ツバキを、眠りにたとえるなら、死、は確実に背後にあると、僕は考えた。
切腹の介錯の姿に重ねて椿を植えるということを知っていたので
死へ向かう自分に、おやすみ、と言ってくれ、背中を押してくれと、言っているもの、だろうと、僕は思ったのだ。
そうなると、ゆりかごを花で飾る、などの表現からは、ゆりかごは棺桶であると言っているようにしか思えなかった。
それに対し、ポイントを入れたみなさんは、そろって「おやすみなさい」
とコメントしていた(もちろん言っていない人もいるが)
僕は、内心、冷や汗をかいた、
のだが、作者がおおらかに返していたので、ほっとした。僕の解釈は間違っていたと。
知識、や、考え方は、ときに、違った物語を、読ませるのかもしれません。
感想、というよりも、怖かった、ということだったのですが、言わずにいられませんでした。
(ちなみに 作者=主人公 の作品がすべてだとは思っていません、それにもかかわらず、怖かった。。)
不快な思いをさせたかもしれません、ごめんなさい。
作品としては、好きな部類のものでした。