湯屋 極楽泉[22]
2006 05/28 14:16
佐々宝砂

さびれた風呂にはいってみる。疲れた。疲れると、ときどき、ときどきだけど、私は消えてなくなったほうがいいのではないか、と思うことがある。

私がいるとこのサイトに来たがらないひともいるのだから。私は、ほんとうに、しばしば、他人を怒らせてしまうのだから。世界には私より才能のあるひとがたくさんいる。私よりはるかにやわらかな、傷つきやすい魂はたくさんありすぎる。そんなこと言うと私はまるで鉄面皮みたいだ。だけど私は。いや。私は一度折れたら戻れない。そういう性格をしてる。だから容易にはやめられない。でも私から決意してやめるのでなければ、いつまでも続けられる。追い出されたらやむを得ない、やめるしかないけど。私の存在が許されていると感じる限り、私はきっといつまでもいると思う。いつまでもいろんな人のいろんな詩を受け入れ続けると思う。そういう性格をしてる。

ああ、午後は晴れてきたのに私は仕事。あなたも今夜は仕事。一緒に温泉でも行けたらいいね。あなたはそうじゃないのかもしれない。あなたはあなたからさよならしないと言うけれど。

湯気が目にしみるよ。sage
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