まっはふみふみ[75]
09/16 01:36
六崎杏介
月明かりの照らす二階の青いテラスで悲哀をグラスに溜めて女は彼へ想いを馳せる
空はハレーションを起こし大いなる風を以って女のグラスを粉々に吹き飛ばし
釘を降らし女の足を手を胸を刺し貫き尊き愛を掲揚に祝福したが血が止まらぬ女は
それでも終わらぬ命を怨み痛みと微睡みの中で青い鳥を1000年追い続ける運命にある
神性を宿した女の人生は軒下の世界を知らないで毎夜のはかない悲哀の迷路で愛を待つ。
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