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2004 12/30 22:26
Six

夢野久作「ドグラ・マグラ」

ずーっと前に、この本で読書会なるものを、やったこともある。懐かしい。
メンバーと夢中になりながら「おもしろいねおもしろいね!」と貪り読んでいた。
(読書会といっても、文字通り、読むだけの会でした)

読んだ人は一度は発狂する、とかいう伝説もあるみたいですが、それほどにパワフルで変な粘着力というか、神経の束をぐいっと掴まれて挑まれているような、強力な磁場のようなものがある小説です。ラスト近くのものすごいスピード感が忘れられない…。
夢野久作は短編もいっぱいあり、青空文庫にたくさん入っていたと思います。しかし、大長編のこの小説が、わたしにとっては一番読みやすい小説でもあります。
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