2005 01/05 19:17
佐々宝砂
バカバカしくて笑えるけれど、あとでせつない80年代三流映画で私が好きなもの。
『キラー・トマト』みたいなものとはちと違います。あれは大笑いできますが、
あんまりせつなくないので。
『Deadly friend』1986年アメリカ
エルム街の悪夢シリーズのウェス・クレイブンが監督です。前半は完璧にSFですよ。
80年代のアホどもが夢に描いた、近未来というにも近すぎる、ほんのちょっと先の
未来のおはなし。つまりこの映画が描いてるのは「今」かもしれません。
せつないちょっとコミカルな青春SF映画が、徐々にホラーに変わってゆきます。
はっきり言ってバカなラストです。でも本当に好きな映画のひとつです。
『バスケット・ケース』1982年アメリカ
蓋をしたバスケットのすきまから光る目のポスターは、グレムリンのポスターに
ぱくられました。もちろんグレムリンの方がよくできてて有名です。
ま、この映画の方も、奇形映画として一部で有名。明らかに作り物とわかる化け物が
血しぶきをあげていますが、それでもいいの。この映画大好きなの。
私はドッペルゲンガー映画じゃないのかしらと思っています。
ティーンエイジのエロスを描いた映画にも思えます。
続編もありますが、正編に輪をかけてバカな映画です。
『悪魔の毒々モンスター』1984年アメリカ
「悪魔の毒々・・・」とつくバカ映画がたくさんあります。その最初の作品。
盲目の少女(第一作目ではけっこう清楚な美人)と、産業廃棄物により無敵となったが
外見はもろ化物となったヒーロー(?)の恋物語(だよなあたぶん)。
私は、結婚しようと言われたとき相手にこの映画を見せまして、どう思う?と
訊ねました。いい映画だ好きだと言ったので結婚を決意しました(笑)。
この手の映画のご多分に漏れず、続編はものすごくバカです。
2作目で毒々モンスターはなぜか東京にきて、安岡力也とスモウをとります。
3作目ではなぜか税金とりになっています。
正しい続編(?)ではない「悪魔の毒々」いろいろ。邦題が「悪魔の毒々」なだけです。
全部アホです。こんなものみてる私もきっとアホです。
こんなものを続々と作ったトロマ(製作会社)は、わざとやってんのかアホなのか。
『悪魔の毒々ハイスクール』
『悪魔の毒々サーファー』
『悪魔の毒々プラトーン』これは未見
『悪魔の毒々おばあちゃん』