虹村　凌

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削り取られた　と思う
そう思う頃には　それが何だったかすら　
忘れている
大事だったような　伝えたかった何かのような
忘れちまうって事は　どうでもいいって事
ばっかじゃねぇんだ　とも思う
やんごとない事が何一つ無い日に書く詩が
中々良かったりするのと　同じだろうよ
煙草を一箱空けちまった　夜明けみたいな
妙なモヤモヤと爽やかさの混ざった
素敵な珈琲だよ

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