雑談スレッド6軒目[788]
2007 04/11 01:22
ふるる

手塚治は仏教が強くて・・・無常とか、やるせない、救いもない、それを
受け入れる、日本の文学によく見られたあれが強い。
ディズニーの明るさは日本にはちょっと・・・一過性のファンタジーなら
遊べるけど、ずっとお部屋に置いておくものとしては似合わない。
あっちとは空の青さが違う。育つ植物も。日本てわりと地味で控えめ。
日本にはそういうのがよく合うなあと思っていて、地味で控えめ漫画って
少女漫画で言うと何だろうなーーー
部分部分ではあるけど、全編控えめってないような。
岡崎京子の「ヘルタースケルター」は日本独特のやるせない感じがよく
出ていたと思う。
「百鬼夜行抄」はどうかな。尾白と尾黒が出なきゃな。ああいうおまけの
キャラクターを出さないといけないのは少女漫画の宿命と限界か。
トラウマはもういいよ、と思う。あれって輸入物だから、目新しさがなくなったらもう価値はない。
それよか、この国の独特の空気、これを写し取れる漫画家はいないのか。
つげ義春、はいい。けど、その後をつぐ人がいない。(知らないだけかも)何故だ・・・。
千夜千冊によると、つげ義春は紀行文の名人をあげ、その後を継ぐものが
どうして出ないのか。と書いているらしい。
芭蕉も北斎も根無し草。移り行く四季に身をゆだね、時にその季節に最も
よい場所を求めてさ迷い歩く。
これが日本人の姿なのかもしれないのだった。
日本の主人公達はあっちこっちにいかなければならない。
流れに翻弄されなければならない。
翻弄されながら、「アーワタシハこんなになってしまいました」
とつぶやく・・・・。
あっ!長新太の漫画はまさにそれじゃんか。

#あのう、これ読んで、怒ったりしないでね。
#視野が狭いのは承知の上です。sage
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