2006 10/29 19:39
佐々宝砂
ミッションスクールを出て受験できたひとは、
たとえ生死をかけていたって、
不合格したって、幸運でしょ。ある意味不幸だけどさ。
音がどうとかは知らない。私はそんなに詩的な人間じゃない。
即物的で実際的。
社会のせいにもしないし、大人のせいにもしない。
私は私自身のちっぽけな子どもらしい考えで、
あるとき、学校に行くのをやめた。
不登校という言い方が定着したけれど、あえて私は登校拒否といいたい。
私は学校を拒否した。宿題を拒否したのと同じように。
宿題したくなければ、しないでいることができる。
学校に行きたくなければ、やめることができる。
受験をしたくなければ、しないこともできる。
もちろん、あとでいっぱいつけがまわってくる。
でも私は信じていることができる。
私が下流社会に属する低賃金ハードワーカーであるとしても、
それは私が選択したことなのだ、と。
大学を出て私と同じ仕事をしている人もいるのだ。
どうしてそういう人生を歩むことになったのか、
彼らの理由をわたしは知らないけれど。