雑談スレッド6軒目[608]
2006 03/23 15:57
渦巻二三五

作者の意図通りではない読みは誤読だというふうに考える人もいるかもしれませんが、私はそうは思っていません。
作者でさえ自分の書いたものを誤読している場合はある(というとなんか変な感じですけど)というか、できあがったものが作者の意図とは違うものをも表していた、ということは充分あり得ることです。
もし、誤読=作者の意図と違う読み ということであるなら、そりゃあ「誤読」は前提だろうし、「誤読」しても良い、に決まってます。

詩はふつうの散文とは違う独特の書かれ方をしているわけだけど、読むときに、それが詩であるかそうでないかによって、これは誤読しても良い文章かどうか、なんてことは、私は考えないし、それが自然なことだと思ってました。
解釈の幅が比較的広くゆるやかに設定されている文章とそうでない文章があって、詩は前者であることがほとんどですけれど、でも、それだけのこと。

誤読しても良いんだよ、と詩人が言う。誤読して良いんだ、と思って読まれる。
…それで詩にとって幸せな結果だけが生まれるなら構わないですけど…
言葉なんて、どんなふうに読み替えられ、誰にどんなふうに利用されるかわかったものじゃない、ということを私は忘れたくないです。
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