01/06 18:11
いとう
昔、萩尾望都の「半神」という漫画を素材に詩を書いて発表したところ、
とある方からパクリじゃないのかとご指摘をいただいたことがある。
自分にはそういうつもりはまったくなく、
口調も少し強めで、
最初にその指摘を見たときには一瞬不快だったが(苦笑)、
発表時に注記も何も入れていなかったので、
確かにそのように受け取られる可能性があると思い、
自サイトに乗せるときには注記を入れておいた。
その指摘にはとても感謝している。
何より気を遣ってもらったと思ったのは、
それが「パクリである」と断定する表現ではなく、
口調はきついが可能性の提示として表現されていた点だ。
これがもし、断定した形で、
しかもこちらを断罪するような表現で書かれていたらと思うことがある。
自分の性格上、おそらく、「そんなつもりで書いたのではない」と釈明するだろう。
そしてそれをもし、言い訳と捉えられたら?
「だってパクリになっているじゃないか」と言われていたら?
同じ内容の指摘でも、ずいぶん違う結果になっていたと思う。
最悪の場合、
その場所で、もう詩を発表できなくなるところまで追い込まれていたかもしれない。
重ね重ね言うが、その指摘にはとても感謝している。
自分で気づかなかった点を気づかせてくれた。
それは批判であり、私から見て口調もきついものだったが、
その内容を汲み取れる余地が私に与えられていた。
断定されていた場合も、それが批判であることに変わりない。
でも、同じ批判でも、何か違う部分があると思っている。