廃人がポツリとつぶやく部屋13[329]
2012 06/12 14:01
佐々宝砂

私が「よき読者」という言い回しを使う時は、基本、自分に対して、
「私はよき読者ではない」というように使います。
「私はよき読者である」とは言いません。そう思わないので。
いずれにせよひとさまに向けては使いません。
今回は「よき読者」そのものが話題なのでひとさまに向けても使います。

いろいろ考えてみましたが、「よき読者」とは、
ひとさまに強要したり求めたりするものではなく自分がなろうとするものであって、
「おれの詩によき読者がいないのはけしからん」とか
「そもそも詩によき読者がいないのは困ったもんだ」とか
そういうこと言ってないで、自分が「よき読者」たらんとしなさいよと私は思います。

自分が目指す「よき読者」は各自考えてください。
自分の作品をどういうふうに読んでもらいたいかは各自違うと思います。
つまり「よき読者」像はひとによって違う。
ひとさまの内面を想像して「よき読者」を想像するか、
自分の内面を見つめて「よき読者」を想像するか、
それはお好みにまかせます。
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