生贄合評スレ[236]
2007 12/09 18:47
とうどうせいら

はじめまして。まだレスがついていないのでお粗末ながら書いてみます。

書いていく内に、
終盤になって書きたいものが見えてきた印象を受けました。
始めのテンションと、終わりのほうのテンションが
だいぶ違うなあと思いました。

>そもそも出口はあるのかないのか
の連から後のほうが、イキイキしているように個人的には思います。
>絶叫した
この行が独立して一行になっていたりして。
「この表現を見せたい」という作者さんの意識を感じます。

「そもそも」まで、ちょっと文章が説明過多な感じがします。
構成的に説明に割いている部分が長い。

平易な路程ではなかった
ある時は出口を求め走りに走り…
廊下は変わらず続いているし
私は歩いていかなければならなかった…

これらの過去の経緯についての説明は、ラストシーンの、血だらけの足で、
もう、わかるのではないかなあと思いました。

あと、説明過多っていうのはワンセンテンスの長さにも表れてて、
>私はただ延々と諾々と無言で歩いている
「ただ」「延々と」「諾々と」「無言で」はどれかいっこがあれば、
大体同じような意味合いを兼ねるので4つの修飾節はいらないと思います。
>出口があると
>信じて
>信じられるように、信じて
これも「信じる」の同じ単語の繰り返しで、ちょっとくどさを感じます。
多分、
きちんと読む人に全部説明したい親切な性格の作者さんなんだろうけど、
ちょっと気を回し過ぎて意味がわからなくなってる気がします。

・同じような意味の連は整理する
・何回も出てくる同じような表現については再考する
とかして、
シンプルになるように見直しすればいいんじゃないかなと思いました。
(わたし自身、推敲する時もまずそこから直すのですが)

それさえのぞけば、わかりにくい部分っていうのは特になかったです。
壁の向こうにも歩いている人がいるところや、
人一人分しかない真っ白い道を歩いているところに、
「おや。なんでだろう……」
っていうふしぎさを感じました。
歩いている人達や、この真っ白い場所は、
最後まで明るみにされない謎の部分で、そこにファンタジーを感じました。
PVの中に出てくる風景みたいで、意味深だなあと思いました。


あと今回の評とは関係ないけど、
一応、一人称の詩だけど、
俯瞰でものごとを見てるみたいな客観視のできた書きかたをされるので、
そのクールさを生かして、
いつか三人称で詩を書いてみたりしたら意外と合うんじゃないかなあって思いました。
スレッドへ