生贄合評スレ[11]
2004 11/01 23:49
青色銀河団

私も好き勝手な事を言ってみたいと思います。
この詩のなかで けだもの という言葉はたぶん「けだもの」と言う風に
全部見えないカッコつきで使われているのではないでしょうか。
そして色々な修飾は「けだもの」を説明しているのではなく、むしろ
「けだもの」という言葉から全て演繹されてきたもののような気がします。
あれは「けだもの」だ、だから〜〜なんだと言う具合に。
いとうさんの書かれる詩のいくつかは「名付ける」とか「呼ぶ」という
行為に対するある種の罪悪感が感じられる気がします。
これは勝手な憶測なんですが、いとうさんの意識の中で、言葉を使う事で
失われてしまう、未分化の認識とでもいうものに憧憬があるのでは
ないでしょうか。「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」っていう。
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