詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換(backup)[452]
11/23 22:24
深水遊脚

 仲良しだったリイくんを皆が「くさい くさい 朝鮮 くさい」と囃し立てたとき、皆に混じって口パクで「くさい くさい 朝鮮 くさい」と言ってしまった、そんな苦い記憶を紛らすために餃子を口に詰め込む。「住所とギョウザ」はそんな詩です。朝鮮の食文化として、ニンニクが多くの料理に取り入れられています。私もナムルだとかスペアリブのコチュジャン煮込みなどをたまに作る程度の体験ですがそれを実感します。ただ食後のニンニクの臭いは嫌われます。それがニンニクを欠かせない食文化をもつ一民族をからかう根拠になっていいわけではないのですが。
 何故こうもニンニクは嫌われるのか。みんな美味しい美味しいと食べているのに。パスタも焼肉もギョウザも。嫌なのは人の臭いをかぐこと、そしてそれ以上に、人に臭いをかがれることとそれを隠しようがないこと、かもしれません。宗教上の禁忌というのもありますが、真面目な修行僧以外関係ないはずなので、まあ「恥」でしょう。その恥で自分も、他人も罰してしまう。
 しかしその恥あってこそニンニク料理をたらふく食べるときのテンションは上昇するのでしょう。破るには手頃なタブーで、破る代わりに美味を得るという。ニンニク入りのギョウザが日本でこれだけ定着したのは、日本人がニンニク大好きだからに決まっています。「住所とギョウザ」だって、ギョウザがニンニク入りだという共通認識なしには成り立たないのですから。

#遅くなりましたが、私の持ちネタは全て書き終わりました。怪獣や古代生物など、未知の食べ物の想像の話もでて、楽しめました。私もダイオウイカの味を幾度も空想したクチで、それを思い出しました。映画や歌詞は知らないものが多かったので、機会があればチェックしてみます。
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